2018年12月7日、イベント「Web TECH FORUM 2018」を開催いたしました。
今回のテーマは、近年Webエンジニアにとって必須となりつつあるJavaScriptです。
日本マイクロソフト株式会社様、株式会社日本プロテック様をお招きし、Progressive Webアプリケーションや、JavaScriptを使った業務システム移行のポイントなどについてお話しをいただきました。
本記事ではその内容についてレポートします。
セッション1
進化する Web ~ Progressive Web Apps の実装と応用 ~
最初のセッションでは日本マイクロソフト株式会社の物江様より、Progressive Webアプリケーション(以下PWA)についてお話をいただきました。
昨今何かと話題になっているPWAですが、実際のところ詳細をよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。「PWAとは?」に始まり、そのメリットや代表的な機能紹介が行われた前半のセッションは、そのような方々にとって基本をおさえることのできる、大変有益な時間だったのではと思います。
またセッション後半では、PWA実現の要となるService Workerについてお話しとデモアプリケーションの紹介がありました。実際のプログラムコードを交えながらの解説は大変わかりやすく、アクセスするデバイスによってその表示を変えるPWAのデモアプリケーション動作を見ることによって、理解がさらに深まりました。
物江様はPWAについて、Webブラウザで新しくサポートされた機能を使用することでネイティブアプリとの能力的な差を埋めることができ、アプリケーションとしての価値を高めることができるものである、としてセッションを締めくくられていました。それまでPWAを「難しいのでは?」と感じていた皆さまも、このセッションを通して、その開発にトライしてみたくなったのではと思います。
セッション2
続いてのセッションは、レガシー技術が使用されたアプリケーションの移行開発をテーマとして、株式会社日本プロテックの荒井様、疋田様よりお話をいただきました。
ここでテーマとなっているレガシー技術とは、AdobeのFlexやMicrosoftのSilverlightなど、近々サポート切れを迎える予定となっている過去の技術を指しています。同セッションでは、このような技術がふんだんに使われた既存のWebシステムを新しく移行する過程において、悩まれた点や苦労された点、工夫された点などをリアルにご紹介いただきました。
また、Webアプリケーションの開発時にはどの会社でも悩まれているであろうJavaScriptフレームワークやライブラリの選定について、AngularやグレープシティのWijmo採用に至った経緯なども具体的にお話しいただき、移行を経験された方にとっては多くの共感ポイントが、これから移行開発を控えていらっしゃる方にとっては得る物の多いセッションになったかと思います。
株式会社日本プロテックの導入事例はグレープシティのWebサイトでも詳しく紹介させていただいておりますので、こちらもご覧ください。
セッション3
グレープシティ JavaScript製品のご紹介 – 活用のコツと開発のポイント –
※ なお、動画を埋め込んだ完全版の資料はこちらからダウンロードが可能です。
最後のセッションでは、弊社の村上がグレープシティのJavaScript製品をご紹介しました。「Wijmo」や「InputManJS」、「SpreadJS」の特長に加えて
- デザイナの利用
- ライブラリのラッピング
- 製品の連携利用(Wijmo & InputManJS / SpreadJS & InputManJS)
といったTIPSを挙げ、開発がより便利に効率的になるような製品の活用方法についてお話しいたしました。
また、今回のセッションでは、弊社テクニカルサポートに寄せられた情報をもとにグレープシティ製品ユーザー様におけるJavaScriptフレームワークのご利用傾向を割り出し、ご確認いただきました。業務アプリケーション開発からみたフレームワーク選定の特徴について、独自のデータから皆様に有益な情報をご提供できたのではと思います。