Google ChromeおよびMicrosoft Edgeは2024年7月(Google Chromeは2024年7月30日、Microsoft Edgeは2024年7月25日の週を予定)にW3C非推奨となっているミューテーションイベントを削除することを発表しました。
Google Chrome、Microsoft Edgeそれぞれの発表内容については以下をご覧ください。
※ Microsoft Edgeはv127を参照
各種JSフレームワーク等と一緒にWijmoを使用している場合に正常に動作しなくなる可能性があります
Wijmoでは以下に記載するコンポーネントでミューテーションを利用しており、ブラウザがイベントを削除する2024年7月以降は正しく動作しなくなる恐れがあります。以下の内容をご確認の上、お早目のご対応をよろしくお願い申し上げます。
対象のバージョン
Wijmo 2023J v1.1(2023年10月4日公開、5.20231.904)以前のバージョン
対象のブラウザ
Google Chrome/Microsoft Edge
対象のコンポーネント
※ PureJSでWijmoを使用している場合は問題は発生いたしません
- Angularモジュール、Vueモジュール、Reactモジュール、AngularJSモジュールの以下のコンポーネント
- FlexGrid
- FlexGridColumnコンポーネント
- FlexGridColumnGroupコンポーネント
- MultiRow
- MultiRowCellGroupコンポーネント
- FlexSheet
- Sheetコンポーネント
- Transposed
- TransposedGridRowコンポーネント
- Input
- MenuItemコンポーネント
- MenuSeparatorコンポーネント
- Chart
- FlexChartSeriesコンポーネント
- FlexChartAxis コンポーネント
- FlexChartPlotAreaコンポーネント
- Nav
- AccordionPaneコンポーネント
- TabPanelコンポーネント
- Gauge
- Rangeコンポーネント
- FlexGrid
この問題に対する対応方法
Wijmo 2023J v2(2024年1月16日公開、5.20232.939)のバージョンでは該当のイベントを利用しないよう修正を行いました。
つきましては、各ブラウザが該当のイベントを削除する2024年7月30日よりも前にこのバージョン以降のバージョンにアップデートすることを推奨いたします。
※ AngularJSモジュールはサポートが終了しており、Wijmo 2023J v2以降のバージョンへのアップデートができませんので、こちらのナレッジ文書に記載の回避方法の適用をお願いいたします。
Wijmoのモジュールをアップデートする方法
Wijmoのモジュールをアップデートする方法については製品ヘルプの以下のトピックをご覧ください。
なお、アップデート版のモジュールを入手するにはWijmoのサブスクリプションのご契約が必要です。契約期限が切れてしまっている場合、新規でのサブスクリプションのご購入が必要となりますのでご注意ください。Wijmoのご購入に関しましては、以下のリンクから弊社営業部までお問い合わせください。
また、バージョンアップが難しい場合は、こちらのナレッジ文書に記載の回避方法にて回避してください。
利用しているWijmoのバージョンを確認する方法
getversionメソッドを利用することで、現在利用しているWijmoのバージョンを確認することができます。
import { getVersion } from '@grapecity/wijmo';
・・・
console.log(getVersion());
影響のあるコンポーネントを利用しているかどうかを確認する方法
影響のあるコントロールを利用している場合、コンソールログに次の警告が表示されます。
[Deprecation] Listener added for a synchronous 'DOMNodeInserted' DOM Mutation Event. This event
type is deprecated (https://w3c.github.io/uievents/#legacy-event-types) and work is underway to
remove it from this browser. Usage of this event listener will cause performance issues today, and
represents a risk of future incompatibility. Consider using MutationObserver instead.
バージョンアップが難しい場合は回避策を適用してください
ご都合により製品のバージョンアップが難しい場合は、以下のナレッジ文書に記載の回避方法を適用してください。
参考情報
Google Chromeに関連する情報
Google Chromeは2024年7月30日以降、以下のMutationEventを削除する発表を行いました。
- DOMNodeInserted
- DOMNodeRemoved
- DOMSubtreeModified
- DOMCharacterDataModified
- DOMNodeInsertedIntoDocument
- DOMNodeRemovedFromDocument
- (最新のブラウザではサポートされていません)DOMAttrModified
- (最新のブラウザではサポートされていません)DOMAttributeNameChanged
- (最新のブラウザではサポートされていません)DOMElementNameChanged
- Chrome からMutationEventが削除されます
- Intent to Deprecate: Mutation Events (Chromiumプロジェクトがイベントを削除する経緯)
※ Motivationセクションを参照ください
Microsoft Edgeに関する情報
Microsoft Edgeも同様に2024年7月25日の週にリリースされるv127のバージョンでMutationEventを削除する予定になっています。
Microsoft Edge に対するサイトの互換性に影響を与える変更