2018年7月10日に開催した「Toolsの杜(ツールノモリ)」で、日本ビジネスシステムズ株式会社(以下、JBS)の宮下 雄太 様にご講演いただきました。
こちらはセッションを受講したグレープシティ社員によるレポートです。
JBS流 業務システムに求められるもの
はじめにここ10年間で起こった業務環境の変遷について振り返っていただきました。
およそ10年前の2007年、Windows Vistaが発売された頃で翌年2008年にはiPhone 3Gが発売されましたが、まだまだガラケーを使っている方がほとんどの時代でした。(時事ネタとして紹介いただいたビリーズブートキャンプ、懐かしい!)この時代の業務環境は以下のようなものでした。
さらに時代は流れて2012年、Windows 8やiPhone 5が発売された頃です。この頃になるとOffice 365やスマホも導入されてきたころですが、まだまだ社外から業務システムにアクセスすることは普通にはなっていない状況でした。
そして現在、今では多くの企業でノートPC、タブレット、スマホとデバイスを問わず社外から業務システムにアクセスすることがもはや普通になっています。
この業務環境の変化に業務システムも対応していかなくてはなりません。
しかし、ここで立ちはだかるのが理想と現実のギャップです。マルチデバイスや操作性、クラウド対応など多様化した業務システムへの要件に対応するために時間がかかってしまい、本来フォーカスすべき業務のコアとなる機能の要件定義や実装に時間をかけられなくなってしまうケースが発生していまいます。
このギャップを埋める方法の最適解としてたどり着いたのがフレームワークの導入で、JavaScriptフレームワークはグレープシティのWijmoで、CSSフレームワークはGoogleのMaterial Design Liteになりました。
JavaScriptライブラリはオープンソースのライブラリ(OSS)も検討したそうですが、サポートサービスやメンテナンス面がポイントなりWijmoの採用に至ったそうです。
このあと、実際に構築したシステムのデモを実演していただきました。
概算ではおよそ3ヶ月程度の工数削減と自前で用意する場合には断念(アキラメ)していたであろう機能を実装できたそうです。
また、こちらの業務システムのモバイル対応としては、モバイルならではのUI&UXの実現とC#の技術資産を活かすためにXamarinを採用しています。ここではUIコンポーネントの少ないXamarin.FormsのデメリットをカバーするためにグレープシティのComponentOneを導入したそうです。
このようにして、JBSでは「働く場所や使用するデバイスに依存しない」という時代のニーズに合わせた業務システムを、コンポーネントを導入することで「工数を減らしつつ必要な機能は盛り込んだいいとこどり」な開発を行うことに成功していました。
Wijmoを採用した開発事例については、こちらに詳しく掲載しています。