今回は「DioDocs(ディオドック)」で新しく追加されたテンプレート構文を使用して、ヘッダーとフッターを設定したExcel帳票を作成する方法を紹介します。
こちらは2023年2月8日(水)にリリースされた「DioDocs V6J」でDioDocs for Excelに追加されている機能です。
テンプレート構文の「自動改ページ機能」を使用して改ページを実施する際に、V6Jでは新しく追加された以下のテンプレート構文のプロパティを使用して、グループ内でセル範囲を繰り返したり、ページおよびグループのヘッダーとフッターを設定することができます。
RepeatType
プロパティ:RepeatWithGroup
プロパティが設定されている場合に、グループ内で指定のセル範囲を繰り返す方法設定します。設定できる値は以下のとおりです。PerPage
:各ページで出力(デフォルト)FirstPage
:RepeatWithGroup
プロパティで指定されたグループの最初のページでのみ出力LastPage
:RepeatWithGroup
プロパティで指定されたグループの最後のページでのみ出力
NoRepeatAction
プロパティ:指定のセル範囲が毎ページ繰り返されず、出力されないページがある場合、出力されないページでのセル範囲の削除方法を設定します。設定できる値は以下のとおりです。ClearCells
:セル範囲が繰り返されない場合、その値と書式設定をクリア(デフォルト)DeleteRows
:セル範囲が繰り返されない場合、その範囲の行を削除DeleteColumns
:セル範囲が繰り返されない場合、その範囲の列を削除
RepeatWithGroup
プロパティ:セル参照を設定します。このプロパティで設定されたセル参照先のテンプレートフィールドに合わせて指定のセル範囲が繰り返されます。
テンプレート構文の「自動改ページ機能」については以下の記事とヘルプを参照してください。
ヘッダーとフッターを設定する
上記のプロパティを使用してヘッダーとフッターを設定するテンプレート構文は以下のとおりです。
テンプレート構文の詳細
上記スクリーンショットの赤枠部分のテンプレート構文で、ヘッダーとフッターを設定しています。
- セル「B8」:
{{(R=B8:M16, RepeatType=FirstPage, RepeatWithGroup=B5, NoRepeatAction=DeleteRows)}}
⇒範囲「B8:M16」を、セル「B5」に設定した「ds.Customer」ごとに最初のページにのみ出力します。最初のページ以外では、範囲「B8:M16」の行を削除します。 - セル「B30」:
{{(R=B30:M39, RepeatType=LastPage, RepeatWithGroup=B5, NoRepeatAction=DeleteRows)}}
⇒範囲「B30:M39」を、セル「B5」に設定した「ds.Customer」ごとに最後のページにのみ出力します。最後のページ以外では、範囲「B30:M39」の行を削除します。
出力結果
上記のテンプレート構文で出力した帳票は以下のようになります。
最初のページ(1ページ目)のみにヘッダーが設定され、最後のページ(4ページ目)のみにフッターが設定されます。
上記コードを実装しているサンプルは以下です。
また、以下のデモでも動作を確認できます。
自動改ページのプロパティの詳細については、以下のドキュメントをご覧ください。
さいごに
弊社Webサイトでは、製品の機能を気軽に試せるデモアプリケーションやトライアル版も公開していますので、こちらもご確認いただければと思います。
また、ご導入前の製品に関するご相談やご導入後の各種サービスに関するご質問など、お気軽にお問合せください。