グレープシティ製品とAzure DevOps
2018年を通して何回か紹介しているAzure DevOps(旧VSTS)。本ブログではもっぱらASP.NET Coreアプリにおける利用方法を紹介してきました。
しかし、最近ではWindows FormsやWPFで開発している多くのお客様から「Windows FormsやWPFでグレープシティの製品を使用して開発する場合にAzure DevOpsを使うにはどうすればよいか?」というお問い合わせをいただくようになっています。これはお客様の開発現場においてもDevOpsやCI/CD(継続的インテグレーション(CI)と継続的デリバリー(CD))の採用が増えてきているからでしょう。
実際にAzure DevOpsに関連するイベントがすでに満席になっている状況を拝見しても非常に関心があることが伺えます。
グレープシティとしてもお客様へ情報提供すべく準備をしてきました。そして今回、グレープシティの製品を使ってWindows Forms、WPFアプリケーションを開発する場合にAzure DevOpsを利用する方法を紹介します!
Azure DevOpsでなぜビルドエラーになるのか?
通常Azure DevOpsでは「Microsoft-hosted agent」という、Azure DevOpsで用意している仮想マシンを使ってビルドが行われます。
Microsoft-hosted agents for Azure Pipelines – Azure Pipelines & TFS | Microsoft Docs
この仮想マシンはVisual Studio 2017や.NET Frameworkがインストールされていますがカスタマイズできません。グレープシティ製品のようなサードパーティ製コンポーネントがインストールされていない&できない環境です。そのため、この仮想マシンでビルドしようとするとグレープシティ製品のライセンスをアプリケーションに適用できずビルドエラーとなってしまいます。
解決方法は?
このビルドエラーを解決するには、ローカルに用意した実機もしくは仮想マシンにグレープシティ製品をインストールしてビルド環境とします。公式ドキュメントでは「Self-Hosted Windows agent」と呼ばれています。
Deploy a build and release agent on Windows – Azure Pipelines & TFS | Microsoft Docs
この方法で作成したビルド環境をAzure DevOpsから使うことでビルドエラーを解決できます。
まとめ
この解決方法を含むAzure DevOpsの利用方法については、技術資料としてグレープシティのWindows FormsとWPF製品ページで公開しています。ぜひご覧ください。