弊社主催の技術カンファレンス「ECHO 2019 Tokyo」でもお知らせしましたとおり、「SpreadJS(スプレッドJS)」の新バージョン「V13J」が2020年1月22日(水)にリリースとなる予定です。
これに先立ち、今回の記事では追加予定の機能を一足早くご紹介いたします。
(注)
本記事は、SpreadJS V13Jにおける以下の機能追加をお約束するものではありません。
現時点(2019年12月26日)の製品開発状況をもとに情報を作成しており、
実際に新バージョンへ実装される機能の一覧とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
新しいセル型
テンプレート型セル
シート上に作成したテンプレートを活用して、1つのセルに複数の情報を表示できるようになります。
項目選択型セル
ラジオボタンリストやチェックボタンリスト、ボタンリストといったリストをセル内に表示して、単一選択や複数選択ができるようになります。
セルボタンとドロップダウンオブジェクト
セルボタン
セル内に、テキストとボタンを同時に表示できるようになります。ボタンはセルテキストの両脇に表示したり、画像を設定したりすることが可能です。
ドロップダウンオブジェクト
セルボタンに関連付けることで、さまざまな機能を持ったオブジェクトをドロップダウンとして表示することができるようになります。 カレンダー、月ピッカー、時刻ピッカー、電卓、色ピッカー、スライダー、リスト、ワークフローの8種類を提供予定です。
テーブル機能の強化
テーブル領域の自動拡張
テーブル内やテーブルに隣接するセルの編集に応じて、テーブル領域を自動拡張できるようになります。また、この際テーブルの列に設定されている条件付き書式やデータ検証設定も、新しい行に自動で適用されます。
テーブルコンテキストストメニュー
テーブル上で開いたコンテキストメニューには、「テーブル行の追加」や「テーブル行の削除」など、テーブル専用のメニューが追加表示されるようになります。
*上記GIF画像のコンテキストメニューは開発中のものです。「SpreadJS V13J」では日本語化されたコンテキストメニューをご利用いただけます。
テーブルヘッダーの固定表示
スクロール時、シートのヘッダにテーブルヘッダを表示できるようになります。
合計行
Microsft Excelのテーブルと同様に、テーブルのフッターで合計行が表示できるようになります。
テーブル関連、その他の機能追加・機能強化
- テーブル全体、行/列全体をマウスクリックで選択できるようになります。
- テーブルバインド時の列定義(TableColumn設定)で書式、セル型、値、変換関数を設定できるようになります。
- APIによるテーブル行/列の挿入、削除が可能になります。
- getDirtyRowsメソッドが追加され、テーブルからダーティな行情報を取得できるようになります。
自動マージ
隣接するセルの値が同じ場合に、自動的にセルをマージする機能が追加されます。
セルの状態に応じたスタイル設定
マウスホバー中や編集中、アクティブや選択時など、セルの状態ごとにスタイルを設定できるようになります。
テキストローテーション
セルで表示するテキストの角度を設定できるようになります。
チャート機能の強化
マーカーと凡例
マーカーの種類やサイズが変更できるようになります。また、凡例のフォント設定が可能になった他、表示位置設定として”TopRight”が追加になります。
ホバー時のアニメーションとスタイル
マウスカーソルのホバーに応じたチャートアニメーションが利用できるようになります(株価チャートを除く)。またマウスホバーが発生したグラフエリアのスタイルを設定できるようになります。
近似曲線とエラーバー
チャート上に近似曲線やエラーバーを表示できるようになります。
対数軸のサポート
チャート軸のスケールに対数を設定できるようになります。
その他のチャート機能強化
上記のほか、以下のチャート機能が追加されます。
- チャート軸におけるメモリ間隔のカスタマイズ
- チャートマイナス値の赤字表示
- チャートエリア外枠線のカスタマイズ
数式・関数関連機能の強化
関数および数式機能の追加
以下の数式機能と関数が追加されます。いずれもMicrosoft Excel互換で、機能や用法もExcelと同等です。
- AGGREGATE関数
- 動的配列数式(DynamicArray)
数式依存関係の取得
新API、getDependentsメソッドとgetPrecedentsメソッドを使ってシート上のセル間における数式参照の依存関係情報を取得できるようになります。
ピクセルスクロール
従来の行単位スクロールに加えて、ピクセル単位のなめらかなスクロールが可能になります。
その他の機能追加と機能強化
- 文字列と数式を組み合わせた書式設定「FormatString」が利用可能になります。
- Excel入出力時、シートのスクロール位置が保持されるようになります。
- Excel 2019スタイルのスキンが追加されます。
強力になったSpreadJSに乞うご期待
以上です!ご覧のようにSpreadJS V13Jでは数々の新機能や機能強化が実装される予定となっています。より強力になってリリースされる新SpreadJSに是非とも、ご期待ください。なお、リリース日間近には当ブログにて再度正式に「新機能紹介」をご案内いたしますので、そちらもご確認ください。