ActiveReports for .NET 11.0J のサービスパック(SP2)を公開しました。主な変更点は次の通りです。
- 機能追加
- 対応環境追加
- 不具合の修正
- サンプルの改定
- 製品ヘルプの改定
詳細は製品のリリースノートをご覧ください。
ダウンロードはこちらから。
それでは、ここからSP2の新機能および新環境対応について解説したいと思います。
長体
長体はワープロやDTPソフトなどにおいて利用できる機能なのでご存知の方も多いかと思いますが、文字高を変えずに幅のみを縮小表示することをいいます。そのままでは枠をはみ出すような長尺データを枠内に収めたい場合にこの機能が有効です。
ActiveReportsでは従来から提供していた縮小表示(ShrinkToFitプロパティ)も同目的で利用できる機能ですが、こちらは文字のアスペクト比を維持する仕組みのため、条件によっては文字が小さすぎて見えづらいという問題がありました。また、枠内に空白が発生してしまうという欠点もありました。要件によって縮小表示と長体を使い分けると良いでしょう。
ちなみにこの長体、内部的には画像でなく文字列として描画されます。このためPDFに出力した場合においてもきちんと文字列検索が有効です。
詳細は製品ヘルプのこちらのトピックをご覧ください。
なお、本機能については、いくつか制限事項がございます。詳しくは、こちらのナレッジ文書をご覧ください。
自動セル結合
この機能はページレポート/RDLレポートのTableもしくはTablixコントロールで利用できます。データを一覧表示した際、同一値を持つセルを結合表示したい場合があります。このような時に有効な機能です。設定はとても簡単で対象となるセル(TextBoxコントロール)のAutoMergeプロパティをTrueにするだけです。
これまでセル結合を実現するには、Tablixの行グループを使う必要がありましたが、この新機能により不必要なグループ化無しで手軽にセル結合を実現できるようになります。また、TablixだけでなくTableコントロールでも利用できるのもポイントです。
詳細は製品ヘルプのこちらのトピックをご覧ください。
HTML5ビューワの「連続ページ」モード
Windowsフォーム用ビューワやWPF用ビューワで提供している「連続ページ」ビューを新たに提供します。
詳細については製品ヘルプのこちらのトピックをご覧ください。
Microsoft Azure Web Appsのサポート
ASP.NETアプリケーションおよびHTML5ビューワ用JavaScriptライブラリの実行環境として新たにAzureのPaaS環境である「Microsoft Azure Web Apps」をサポートします。この環境はオンプレミスやVMと異なり、セキュリティサンドボックス上でアプリケーションが動作します。このため、使用に際しては幾つかの制限事項や注意点がございます。
詳細については、こちらのナレッジ文書をご覧ください。