今回はレポートのデータソースにCSVファイルを設定する方法を紹介します。
ActiveReportsにはCSVファイルをデータソースとして使用する独自の機能はありません(※)。このため、CSVからのデータ取得はコード上で独自に行い、DataTable等のオブジェクトに格納してからレポートに渡すという方法が基本的な方法になっています。
しかしながら、この方法はコーディング量が増加し、テストにも工数が掛かります。先週開催された共同セミナーの会場でも他に良い方法はないかと質問をいただきました。
代替案としては、CSVファイルを読み込めるデータプロバイダ―を使用する方法が考えられます。たとえば、以下のページで紹介されているようなJet ProviderやODBC Providerを使う方法があります。
[レポートデータソース]ダイアログの開き方は製品ヘルプの「レポートとデータソースの連結」トピックをご覧ください。
また、接続文字列の”Extended Properties”を変更することで、1行目のデータの取得有無を指定できます。上記の場合、1行目を取得する=ヘッダ項目なしとなり、フィールド名は”F1,F2,F3,…”となります。
1行目がヘッダ項目になっている場合は、
としてください。
この方法を使用すれば、CSVをデータソースにしたレポートを簡単に作成できます。ぜひお試しください。
この記事はグレープシティが発行するメールマガジン「ActiveReports通信」の第14号(2016年9月発行)に掲載された記事を、加筆修正して転載したものです。