クリップボードへのコピーは、クライアントアプリではごく当たり前の機能として日常的に利用されています。
しかし、Webアプリケーションでは、基本的にWebブラウザでコピーする文字列を選択してからCtrl+Cキーを押す(またはdocument.execCommand APIを実行する)必要があります。これは、Webページ上に表示されている、あらかじめ選択された文字列しかコピーできないということを意味します。
「Wijmo(ウィジモ)」では、クリップボードに任意の文字列をコピーする機能を提供しています。この機能では、Webページ上に表示されていない文字列もコピーすることができ、さらに文字列を選択しておく必要はありません。
クリップボードに文字列をコピーするには、次のようにwijmo.Clipboard.copy
メソッドを実行してから、前述のdocument.execCommand
APIを実行します。
wijmo.Clipboard.copy('コピーした文字列'); document.execCommand("copy");
下記のサンプルでは、文字列とHTMLテーブルをコピーします。HTMLテーブルは、TSV(タブ区切り)形式の文字列をコピーすることで、Excelにテーブル形式でペーストできるようにしています。
なお、Wijmoのグリッドコントロール「FlexGrid(フレックスグリッド)」では、このクリップボード機能を実装することにより、選択したセルをコピーしてFlexGridまたはExcelにペーストすることができます。
皆さんのアプリケーションでも、Wijmoのクリップボード機能を利用して、普段使っているクライアントアプリのようなクリップボード機能を実装してみてください。
さいごに
製品サイトでは、Wijmoの機能を手軽に体験できるデモアプリケーションやトライアル版も公開しておりますので、こちらもご確認ください。
また、ご導入前の製品に関するご相談、ご導入後の各種サービスに関するご質問など、お気軽にお問合せください。