部品表(BOM)のシステム化が製造業DXに欠かせない理由とは?UIの課題をSpreadJSで解決!

部品表(BOM)とは?

部品表(BOM:Bills of materials)とは主に製造業で使われている表で、その名の通り製品を組み立てる時に必要な部品を一覧にしたものです。データの構造や用途によって様々な種類が存在します。以下はウィキペディアの解説です。

BOM(英: Bills of materials)とは、製造業で用いられる部品表の一形態である。製品を組み立てる時の部品の一覧と、場合によっては階層構造を表す。製品の見積もり時点から、設計、調達、製造、メンテナンスにまで利用され、多岐にわたる近年のものづくりにおいて、BOMは極めて重要である。

「BOM (部品表)」(2022年8月27日 (土) 12:45 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』

一例として、1人前のカレーライスの作成に必要な材料をストラクチャー型の部品表で表すと以下のようになります。

カレーライスの部品表

部品表のシステム化が求められる理由

部品表は紙やExcelで管理されているケースが多いですが、昨今部品表のシステム化が製造業の現場で大きな課題となっています。その大きな理由の1つが経済産業省が推進しているDX(デジタルトランスフォーメーション)です。

経済産業省が2020年に公開した「ものづくり白書」ではエンジニアリングチェーン(研究開発~製品設計~工程設計~生産などの連鎖)とサプライチェーン(受発注~生産管理~生産~流通・販売~アフターサービスなどの連鎖)の強化がDX推進の為に重要であると言及されています。そして、それらの強化には他部門とのデータ連携、部品表の共通化といった要素が必要であることも同時に言及されています。

引用元:経済産業省「2020年版ものづくり白書(https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2020/honbun_pdf/index.html)」

部品表のUIをWebアプリで作成するには?

他部門とのデータ連携や部品表の共通化といったシステム化の重要性は理解しているものの、システム開発ができる人材の不足などの理由により、多くの企業でDXをなかなか推進できておりません。特にSaaSなど使わずに、自社の業務にマッチしたシステムをスクラッチで開発するのはかなり大変です。

高機能なシステムを少ない工数で開発するにはシステム開発を支援する「開発ツール」を使用するのが効果的です。グレープシティでは業務システムのUIの開発に使える様々な開発ツールを提供しています。

グレープシティのJavaScriptライブラリで開発したアプリケーション
グレープシティのJavaScriptライブラリで開発したアプリケーション

一例としてご紹介するのがExcelと高い互換性をもつスプレッドシートライブラリ「SpreadJS(スプレッドJS)」です。

SpreadJSを使用することでExcelのUIを非常に高いレベルで再現したシステムを開発することができるので、これまでExcelで部品表を管理していたエンドユーザーも同じような使用感でシステムを使用することができます。また、Excelの入出力にも対応しているので、既存のExcel部品表の活用や、部品表の画面をExcelに出力しての二次利用も可能です。

SpreadJSを使った部品表のUI開発をテーマにしたセミナーを開催!

2023年8月9日(水)開催のオンラインセミナーではこのSpreadJSを活用して、冒頭でご紹介したストラクチャー型の部品表のような階層形式でデータを表示する方法を解説します。

SpreadJSにはExcel互換機能だけでなく、システム開発に有用な独自の機能も豊富に備わっています。データを階層表示する場合も、列の自動マージ、グループ化、アウトライン列、テーブルシートなど、要件に応じて様々な方法を選択することが出来ます。

SpreadJSで開発した部品表アプリ

セミナーではこういったSpreadJSの機能の実装方法をデモを交えながら詳しく解説しますので、製造業における開発に携わっている方はもちろん、部品表のような階層表示をWebアプリで実現したいとお悩みの方もぜひご参加ください。

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