Excelでワークシートにバーコードを追加するには?
Excelでワークシートにバーコードを追加する一般的な方法としては、ActiveXコントロールの「Microsoft BarCode Control」を使用する方法があります。このコントロールをワークシートに追加してVBAによるマクロを組むことでバーコードを効率よく追加することが可能です。

ただし、このような処理をシステム化するにあたっては、ActiveXコントロールやVBAの利用が推奨されていなかったり、サーバーにMicrosoft ExcelをインストールしてOfficeオートメーションを利用するのが公式には推奨されていない、など要件においては採用が難しい部分があるかと思います。
DioDocs for Excel(ディオドック)を利用すれば、データが含まれるワークシートを読み込んで、バーコードを追加するといった処理をカンタンにアプリケーションに実装できます。
DioDocs for Excelで対応しているバーコードの種類
DioDocs for Excelでは、以下のバーコードに対応しています。
- EAN-8
- EAN-13
- Code39
- Code93
- Code49
- Code128
- Codabar
- GS1-128
- QRコード
- DataMatrix
- PDF417
ワークシートにバーコードを追加する
ワークシートのセルにバーコードを追加するには、セルのFormula
プロパティを使用して「バーコード数式」を使用します。
worksheet.Range["A2"].Value = "メシウス株式会社";
worksheet.Range["B2"].Formula = "=BC_QRCODE(A2)";
各バーコードに対応しているバーコード数式は以下です。
- BC_EAN8:EAN-8
- BC_EAN13:EAN-13
- BC_CODE39:Code39
- BC_CODE93:Code93
- BC_CODE49:Code49
- BC_CODE128:Code128
- BC_CODABAR:Codabar
- BC_GS1_128:GS1-128
- BC_QRCODE:QRコード
- BC_DataMatrix:DataMatrix
- BC_PDF417:PDF417
各バーコード数式ではバーコードに設定するデータ値の他にもパラメータで設定できるオプションがあります。詳細は製品ヘルプを参照してください。
このバーコード数式を設定しただけでは、まだワークシートにバーコードを追加できません。ConvertBarcodeToPicture
メソッドを使用してバーコードを画像として追加します。
// 新規ワークブックの作成
var workbook = new GrapeCity.Documents.Excel.Workbook();
IWorksheet worksheet = workbook.Worksheets[0];
// バーコードで利用する値
worksheet.Range["A1"].Value = "692031229621";
worksheet.Range["A2"].Value = "メシウス株式会社";
// バーコードを設定
worksheet.Range["B1"].Formula = "=BC_EAN13(A1)";
worksheet.Range["B2"].Formula = "=BC_QRCODE(A2)";
// バーコードを画像に変換
workbook.ConvertBarcodeToPicture();
// ファイルに出力
workbook.Save("result.xlsx");

デフォルトではSVG形式で出力されますが、以下のように別の形式(JPG、PNG、GIF)を設定することも可能です。
// バーコードを画像に変換
workbook.ConvertBarcodeToPicture(ImageType.PNG);
DioDocs for Excelでは、PDFファイルへの出力にも対応しています。

今回紹介した機能については以下のサンプルやデモで動作を確認いただけます。
DioDocsの最新バージョン「V7J SP1」の新機能については、以下のページで紹介していますのでこちらも是非ご覧ください。
さいごに
弊社Webサイトでは、製品の機能を気軽に試せるデモアプリケーションやトライアル版も公開していますので、こちらもご確認いただければと思います。
また、ご導入前の製品に関するご相談やご導入後の各種サービスに関するご質問など、お気軽にお問合せください。