今回はついに正式リリースとなった「.NET 7」についてお届けします。
2022年11月8日から開催されたバーチャルイベント「.NET Conf 2022」に合わせて「.NET 7」の正式版がリリースされました。
.NET 7の注目の新機能
.NETでは、.NET Coreから .NET 5、.NET 6と最新バージョンのリリースに伴ってパフォーマンスが改善されていますが、今回リリースした .NET 7でもさらに改善されていると事前にアナウンスされていました。
もちろん新機能も多数追加されており、その中から気になったものをいくつか紹介していきたいと思います。
基本の .NET 7の新機能では、dotnet publish
コマンドで .NETアプリケーションをコンテナ化出来るようになったのが気になりました。これは使い勝手がよさそうです。
ASP.NET Core 7.0
- MVC ビューと Razor ページでの null 許容モデルのサポート
- 空の Blazor プロジェクト テンプレート
- Blazor カスタム要素
- 試験的な QuickGrid コンポーネント
- 仮想化の機能強化
- WebAssembly での JavaScript 相互運用
- HTTP/2 のパフォーマンスの向上
- 更新された Angular テンプレートと React テンプレート
データの参照用途としてのデータグリッドとしてQuickGridが試験的にではありますが導入されたのが気になりました。
また、Blazorに依存せずにJavaScriptアプリケーションから .NETライブラリを利用できるようになったのも気になりました。試験的にですが、.NET CLIからプロジェクトテンプレートを利用できるようです。
EF Core 7.0
.NET MAUI
新機能の中ではデスクトップアプリでは必須ともいえるウィンドウ、コンテキストメニュー、メニュバーが気になりました。
Windows Forms
今更Windows FormsにMVVM?という気もしますが、WPFやWinUI 3、.NET MAUIなどとソースを共有するケースや移行を考える際には役に立ちそうな気がします。
WPF
さいごに
全体的にパフォーマンス向上が非常に期待できそうな .NET 7ですが、LTSではないため導入を踏み止まるケースも多い気もしています。しかし、来年リリース予定のLTSである .NET 8への情報取集や知識の下地を作っておく意味でも今から .NET 7の機能を試してみるのはいかがでしょうか?
今後の編集部ピックアップ記事でも .NET 7に関連する情報を提供していきたいと思います。